5分でわかるアニメ『WHITE ALBUM-ホワイトアルバム-』
2009年12月30日 (水)
エロゲーブランド「leaf」から1998年に発売されたエロゲー作品『White Album(ホワイトアルバム』。
主人公は最初から一人のアイドルのヒロインと付き合っており、その後、他のヒロインたちと浮気をしていくストーリーで、主人公の藤井冬弥は数いるヘタレ主人公の元祖として割と有名な作品でした。そのホワイトアルバムが2008年、10年越しにアニメ化しました。
PS3移植に伴う販促なのか、スクールデイズが思いのほか受けたことを見て二匹目のドジョウを狙ったのか、未だにリメイクが発売されておらず、以前よりあったキングレコードからの話がこの時期になって実現したところを見ると後者の可能性も否定できません。
元祖寝取られゲーとして、また元祖ヘタレ主人公として知名度が高かったホワイトアルバムですが、主人公の彼女とそのライバルであるヒロインに平野綾さんと水樹奈々さんの両名が決まります。インタビュー記事では、全ての配役をオーディションで決定したとしつこいくらいに語っていましたが、そんなものは当たり前であり、そこまで徹底して言われると逆に疑ってしまいます。まぁ、キャラソンを売ってがっぽり儲けたいという意思は伝わってきたのですけど・・・。
時代背景を原作の90年代から1986年と少し引き下げ、携帯電話が普及していない時代の男女のすれ違いがテーマ。そして製作会社は作画陣の体力の無さに定評のあるセブンアークスということで、少しの期待と大きな不安でこのホワイトアルバムは放映が開始されました。
自身の体を構成しているものは女性の気まぐれであるという考えから出会った女性のことを『本日の女神』と呼ぶ非常に感情移入が難しい主人公。マイセルフユアセルフ並みに影の薄いヒロイン。出会って速攻で電話番号を渡すという西園寺世界さんもびっくりな行動派。他にもヒステリックになって助けを求めてくる先輩とか、どこかメンヘラ的な同級生。アイドルのヒロインに男の影があっては不味いからと自分の体を提供するマネージャーと登場人物全員がどこか人間として欠落している人たちばかりでした。
まぁ、エロゲ原作のヒロインなんてものは大抵どこか欠落しているものであり、鍵ヒロインに至っては出来た部分の方が少ないので、その程度なんとでもなるのですが、ヒロインの闇を主人公が解決していないのが問題でした。
先輩である美咲さんは、以前付き合っていた田丸という男から嫌がらせを受けていましたが、最終的にそれを解決したのは、アニメオリジナルの松山めのうでしたし、マネージャーである弥生さんのストーカー被害を辞めさせたのは経過はどうあれ田丸でした。
死んだ兄貴のトラウマを抱えていたはるかは、知らない間に自己解決しましたし、家庭教師先の教え子の観月マナが主人公とヒロインとの恋人関係にショックを受けて家を飛び出した際には「はるか先生がなんとかするよ」とまさにトンデモ発言をする始末。
ヒロインの闇をヒロインに丸投げする主人公とか初めてみました。
そんなわけで、キャラが立っているのにキャラクターがクソだったホワイトアルバムでしたが、86年という時代設定も何の役にも立っていませんでした。
時代設定が生かされた場面として思い浮かぶのは、第4話にてヒロインとのデートで待ち合わせをするもお互いの待ち合わせ場所に勘違いがあって堂々巡りをするシーンがあったのですが、携帯電話が無く連絡が取り合えないからめぐり合えないという、なんかもう素人でも考えつくような脚本だけでした。駅で待ち合わせしているのだから伝言掲示板とか活用してください。携帯電話の電波が届かないから相手と連絡が取れないよりも酷い。
そうこうしているうちにヒロインである森川由綺は段々と出番が無くなり、マネージャー弥生さんといつの間にかセックスフレンドとなり、割りどうでもよい美咲さんルートに進んでいくホワイトアルバム。
単純に主人公が浮気をしているだけでNTRとは全く無縁のお話になってしまいます。
展開の遅さが指摘されていたホワルバですが、終盤に差し掛かったところで分割2クールだということが判明。その頃には視聴者はほとんど離れていたわけですが、振り上げてしまった拳を下ろさないわけにはいきませんので、無駄にホワルバの寿命は延びたのでした。良いのか悪いのかは知りませんが・・・。
迎えた1期最終回。
セブンアークスの体力不足のツケが最終回に来て一気に回ってきてしまい、流れる音楽と作画の崩れが絶妙に失笑を誘います。もう一人のヒロイン、緒方里奈の兄に「由綺は浮気は許すだろう、だが自分が浮気の対象になるのは許さない」という今後の展開に期待がもてる忠告の言葉があったのですが、それをも霞ませるくらいの完全な投げっぱなしで1期は終わりました。
そして半年後、2クール目のホワイトアルバムが放送開始されます。
1期最終回の言葉など、視聴者どころか製作者側も忘れていたようで、里奈が由綺に浮気していた事実を話すと由綺は自身の手を噛み千切って耐えしのぎます。しかしながらここでようやくホワルバのキモであろうグチャドロ展開が始まるかと思いきや何故か里奈と由綺は馴れ合いを始めます。
その間主人公は父親の死をおかずに美咲さんをつまみ食いしたり言い寄ってきたはるかを拒否する素振りをみせてやっぱりつまみ食いしたりと伊藤誠ルートへと一直線でした。
そして終盤。エアーヒロイン由綺が緒方里奈の兄に寝取られそうになるも、問題はそこではないとばかりに主人公の記憶から忘れ去られたトラウマに話は変わっていきます。いじめっ子から由綺を守るために失禁しておしっこ攻撃を仕掛ける主人公。そりゃ確かに超絶レベルのトラウマですがそんなものを最終話で大まじめに語れても困ります。
結局、当初の話題性はどこへやら、視聴者が一番期待したであろうグチャドロ展開は一切出ることもなく、主人公の首ももげないまま1期と同様にPVと作画崩壊で終え、残ったのは水樹奈々が歌う深愛のみという09年を代表する糞アニメが一つ生まれただけでした。
主人公は最初から一人のアイドルのヒロインと付き合っており、その後、他のヒロインたちと浮気をしていくストーリーで、主人公の藤井冬弥は数いるヘタレ主人公の元祖として割と有名な作品でした。そのホワイトアルバムが2008年、10年越しにアニメ化しました。
PS3移植に伴う販促なのか、スクールデイズが思いのほか受けたことを見て二匹目のドジョウを狙ったのか、未だにリメイクが発売されておらず、以前よりあったキングレコードからの話がこの時期になって実現したところを見ると後者の可能性も否定できません。
元祖寝取られゲーとして、また元祖ヘタレ主人公として知名度が高かったホワイトアルバムですが、主人公の彼女とそのライバルであるヒロインに平野綾さんと水樹奈々さんの両名が決まります。インタビュー記事では、全ての配役をオーディションで決定したとしつこいくらいに語っていましたが、そんなものは当たり前であり、そこまで徹底して言われると逆に疑ってしまいます。まぁ、キャラソンを売ってがっぽり儲けたいという意思は伝わってきたのですけど・・・。
時代背景を原作の90年代から1986年と少し引き下げ、携帯電話が普及していない時代の男女のすれ違いがテーマ。そして製作会社は作画陣の体力の無さに定評のあるセブンアークスということで、少しの期待と大きな不安でこのホワイトアルバムは放映が開始されました。
自身の体を構成しているものは女性の気まぐれであるという考えから出会った女性のことを『本日の女神』と呼ぶ非常に感情移入が難しい主人公。マイセルフユアセルフ並みに影の薄いヒロイン。出会って速攻で電話番号を渡すという西園寺世界さんもびっくりな行動派。他にもヒステリックになって助けを求めてくる先輩とか、どこかメンヘラ的な同級生。アイドルのヒロインに男の影があっては不味いからと自分の体を提供するマネージャーと登場人物全員がどこか人間として欠落している人たちばかりでした。
まぁ、エロゲ原作のヒロインなんてものは大抵どこか欠落しているものであり、鍵ヒロインに至っては出来た部分の方が少ないので、その程度なんとでもなるのですが、ヒロインの闇を主人公が解決していないのが問題でした。
先輩である美咲さんは、以前付き合っていた田丸という男から嫌がらせを受けていましたが、最終的にそれを解決したのは、アニメオリジナルの松山めのうでしたし、マネージャーである弥生さんのストーカー被害を辞めさせたのは経過はどうあれ田丸でした。
死んだ兄貴のトラウマを抱えていたはるかは、知らない間に自己解決しましたし、家庭教師先の教え子の観月マナが主人公とヒロインとの恋人関係にショックを受けて家を飛び出した際には「はるか先生がなんとかするよ」とまさにトンデモ発言をする始末。
ヒロインの闇をヒロインに丸投げする主人公とか初めてみました。
そんなわけで、キャラが立っているのにキャラクターがクソだったホワイトアルバムでしたが、86年という時代設定も何の役にも立っていませんでした。
時代設定が生かされた場面として思い浮かぶのは、第4話にてヒロインとのデートで待ち合わせをするもお互いの待ち合わせ場所に勘違いがあって堂々巡りをするシーンがあったのですが、携帯電話が無く連絡が取り合えないからめぐり合えないという、なんかもう素人でも考えつくような脚本だけでした。駅で待ち合わせしているのだから伝言掲示板とか活用してください。携帯電話の電波が届かないから相手と連絡が取れないよりも酷い。
そうこうしているうちにヒロインである森川由綺は段々と出番が無くなり、マネージャー弥生さんといつの間にかセックスフレンドとなり、割りどうでもよい美咲さんルートに進んでいくホワイトアルバム。
単純に主人公が浮気をしているだけでNTRとは全く無縁のお話になってしまいます。
展開の遅さが指摘されていたホワルバですが、終盤に差し掛かったところで分割2クールだということが判明。その頃には視聴者はほとんど離れていたわけですが、振り上げてしまった拳を下ろさないわけにはいきませんので、無駄にホワルバの寿命は延びたのでした。良いのか悪いのかは知りませんが・・・。
迎えた1期最終回。
セブンアークスの体力不足のツケが最終回に来て一気に回ってきてしまい、流れる音楽と作画の崩れが絶妙に失笑を誘います。もう一人のヒロイン、緒方里奈の兄に「由綺は浮気は許すだろう、だが自分が浮気の対象になるのは許さない」という今後の展開に期待がもてる忠告の言葉があったのですが、それをも霞ませるくらいの完全な投げっぱなしで1期は終わりました。
そして半年後、2クール目のホワイトアルバムが放送開始されます。
1期最終回の言葉など、視聴者どころか製作者側も忘れていたようで、里奈が由綺に浮気していた事実を話すと由綺は自身の手を噛み千切って耐えしのぎます。しかしながらここでようやくホワルバのキモであろうグチャドロ展開が始まるかと思いきや何故か里奈と由綺は馴れ合いを始めます。
その間主人公は父親の死をおかずに美咲さんをつまみ食いしたり言い寄ってきたはるかを拒否する素振りをみせてやっぱりつまみ食いしたりと伊藤誠ルートへと一直線でした。
そして終盤。エアーヒロイン由綺が緒方里奈の兄に寝取られそうになるも、問題はそこではないとばかりに主人公の記憶から忘れ去られたトラウマに話は変わっていきます。いじめっ子から由綺を守るために失禁しておしっこ攻撃を仕掛ける主人公。そりゃ確かに超絶レベルのトラウマですがそんなものを最終話で大まじめに語れても困ります。
結局、当初の話題性はどこへやら、視聴者が一番期待したであろうグチャドロ展開は一切出ることもなく、主人公の首ももげないまま1期と同様にPVと作画崩壊で終え、残ったのは水樹奈々が歌う深愛のみという09年を代表する糞アニメが一つ生まれただけでした。
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COMMENT
管理人からの返信です by 管理人@くりゃーど
>>マンダムa.k.aさん
そうだったのですか、
最近ご無沙汰だったので、どうしたのかちょっと心配していました。。
あまり無理をなさらずに、来てくだされば幸いです。。。
青い花は良かったですよね。。
あまり百合属性のない私でもふみちゃんのダメ人間っぷりは
本当によかったと思います。。
そうだったのですか、
最近ご無沙汰だったので、どうしたのかちょっと心配していました。。
あまり無理をなさらずに、来てくだされば幸いです。。。
青い花は良かったですよね。。
あまり百合属性のない私でもふみちゃんのダメ人間っぷりは
本当によかったと思います。。
個人的に伏兵だったのは「青い花」でした。
それでは!