
原作組みであれば、EDを聴いた瞬間に最終回は戦場ヶ原エピソードで終わることは予想がついていたのですが、それでもいい最終回でした。
羽川が見事に空気になっていたのにはこの際触れないで起きましょう。

「私とデートをしなさい、阿良々木君」
戦場ヶ原の突然のデートの申し込み。
彼女の後輩と先にデートをしてしまった阿良々木君からしたら実に嬉しい申し込みであり、デートの前に中学生の妹の友達からブルマとスクール水着を預かったとしてもそれは試練でも何でもないのです。

本当の試練は
彼女との初デートに父親が同行していることなのですから・・・
車内で戦場ヶ原と阿良々木君のお寒いコントが行われ目的地に着いたところで戦場ヶ原は一人で準備をしてくると言って阿良々木君を車内に残していきます。

「娘をよろしく頼む」
そんな親父ギャグをかました
マダオ父親は阿良々木君に娘について感謝の言葉を示します。
「心を閉ざした人間が、言いたいことを言うのは2種類だけ。ひとつは嫌われても構わない相手。もうひとつは嫌われる心配の無い相手だ」
この辺のくだりはアニメではさっぱりカットされたのですが、個人的には好きな台詞回しだったので補完しておきます。
戦場ヶ原の父親は、自分は嫌われても構わない相手だと評価し、車内での阿良々木君とのやりとりも自分への―協議離婚をした自分達夫婦への―あてつけだと考えます。しかし、阿良々木君は考えます。「私はあなたたちみたいにはならない」というあてつけではなく、「私のことはもう心配いらないから」ということを父親に教えたかったからなのではないかと・・・。
そうこうしているうちに戦場ヶ原が戻ってきて阿良々木君をとある場所へと連れて行きます。

満天の星空

勉強を教えてあげられること。可愛い後輩とぶっきらぼうなお父さん。そしてこの星空。
戦場ヶ原が阿良々木君にあがえられるものを全て提示したところで戦場ヶ原は呟くのでした。

「キスをしましょう、阿良々木君」
