アイドルオタと声優オタの確執については色々と言われていることもあり、i☆Risでやっぱり再確認されている所もあるのですが、アニオタ(声オタ)なアイドルというのは現状いたるところで見かけます。
これは決してオタクに媚びているわけではなく、オタク文化がアングラではなくなったことや一般的な趣味としてアニオタ(声オタ)の母数が増えたことによる影響ですので
オタクは自意識過剰にならないようにしましょう。とはいえ、
異性との繋がりがないティーンエイジを過ごしたコミュ障オタクにとって、共通の趣味を持つ女子というのはやはり親近感を持つものであり、自分の守備範囲の話題になると聞いてもいないのに話し出すオタクと笑顔で話を聞いてあげるアイドルというのは非常に親和性は高いです。
そんなアニオタの心の拠り所となるアイドルが2012年に作られました。
A応Pアニメ“勝手に”応援プロジェクト
アニメが大好きな女の子たちで形成されたユニット。活動する過程の中で声優業も経験していますが、どっちかというとアイドル寄りであり集まるファンも兼オタです。
CDを積むことで得ることの出来る撮影会やサイン会。
好きなアニメを言うと勝手に向こうから喋り倒して来たり、特典会で一回干すと次に会ったときに
『昨日は特典会で私のところに来てくれなかったね』と末恐ろしいことを平気で言ってきたりとオタクの心をしっかりばっちりわしづかみしてくれます。
AT-Xで「あにむす」という番組を持っており、それが放送されている地域であれば地方であってもリリイベにも駆けつけるというフットワークの軽さは、資金力があるとはいえ感心するところであり、
ツアー中の福岡ライブですら日帰りを考えていたどこぞのランティスは見習ってほしいものです。
とまれ、各所にてお披露目をする機会を与えられ、i☆Risと言ったほど良いアイドル(声優)とのつながりもあり、アニメ業界への絡みもあるという、
声優を目指すアイドルの理想的なユニットがそこにはありました。
ライブでのパフォーマンスやトークスキルも十分過ぎるほどであり、一度行けばもう一度行きたくなるような、現状においては非常に珍しい魅力的なユニットでした。
しかしながら、アイドルという枠で活動している性(さが)なのか、はたまた今の声優市場がおかしいのか、いわゆるファンの母数が言うほど増えません。もちろん全くのゼロというわけではなく、等差的に増えているのでしょうけども、
大概同じやつしか集まらず、特典会でCDを積ませて資金を回収するという
アイドルの負のスパイラルに陥っていました。
そうこうしていると突如として番組内で
追加メンバー募集のお知らせが発表されます。
現メンバーとの入れ替えも想定した追加メンバー。
初期の初期にメンバーの一人がすぐに脱退している事実があるとはいえ、ここに来てのメンバー構成変更というのはそうそう簡単に受け入れ辛いのですが、
どこに行っても大体同じやつしかいないという事実からテコ入れを考える気持ちはわからなくもないです。
あくまで商売。
なかよしこよしごっこでは飯は食べることが出来ないのです。
そしてそんな折にまたしても一つの報告がありました。
ファンの皆様へ大切なお知らせこの度、2015年7月31日をもちまして、小森 未彩、清水川 沙季の2名が「A応P」を卒業することになりました。「A応P」のメンバーとして約3年に渡り活動を続けてまいりましたが、「A応P」を巣立ち新たな道へと進むことになりました。
ドルオタにとって
聞きたくない単語の一つである卒業です。
『スタアニ東京チケットが取れたので凄く楽しみなんですよ』と言っていた清水川の気持ちを踏みつけるように
仕事をぶっ込まれたと思ったら今度はこの有様です。
確かにアイドルユニットとして6人より増えるとなると微妙に動きづらいので追加メンバーがあったとしても入れ替えというのは妥当ではありますし、それに対して異を唱えるファンはこれ幸いに切り捨てることが出来るので、
デメリットよりもメリットを優先したテコ入れであることは理解はできます。
もちろん、これが正しいかどうかは蓋を開けてみないとわからないところではありますし、どう考えても
泥船と化しているわけですが、多少なりともA応Pを見る人が増えたらそれだけで運営側の勝利なのでしょう。異を唱えるファンが居ても彼らは結局見に行くでしょうし、10人のうちの1人が離れても新規で2人が入ってくればやっぱりそれは勝利です。
期限である7月を超えたらどうなるのか、8月からの新体制が果たして機能するのかどうか。
演者、運営、ファン。
他所様から聞いたユニットにおける3つの柱ではありますが、演者が良いパフォーマンスをしても
演者以外が最低だとこのようになるのだという良い教訓になったのではないでしょうか。
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