
ブラックボックスマックスマックスという雑誌に吉田豪氏が語るアイドル声優の記事が掲載されていたので思わず購入しました。内容には
平野綾さんのグータンヌーボでのあの事件から始まりアイドル声優について語られれています。
雑誌が雑誌なので
以前の『ENJOY MAX』のようなものかと心配したのですが、なかなかどうして面白いです。てなわけで、面白そうなところをピックアップしつつ、私の意見を交えつつ記事内容を紹介したいと思います。


相相手がビッチであればあるほど、そしてショックを受けたファンが減れば減るほど競争率が減って自分にチャンスが訪れるとポジティブに考えればいいのに、どうにも声優オタは打たれ弱すぎる。
確かにこれは言い得て妙です。しかしながら、表立って声を出している輩は基本的に打たれ弱い人種ばかりなので、今回の事件になっているのです。それこそ、倍率が下がったと喜んでいる人は恐らく影でほくそ笑んでいるのだと思います。そして大きな声で叩いている人の中には
この祭りに乗じて騒いでいるだけの人種もいるということも理解する必要があります。もちろん、平野さんがビッチだと本気で思い込んで本気で叩いている
素で気持ち悪い人種もいるからこそのこの騒ぎではあるのですけど・・・
アイドル声優とは、二次元のアニメキャラと三次元のアイドルの中間に位置する存在であり、生年月日の年を消すところから始まる特殊なビジネス。生身の人間らしさよりも実年齢とは関係ない「永遠の17歳」的キャラが求められるファンタジーの中のいきものだからこそ、普通のアイドルオタよりも相手に過剰な幻想を抱きがちになり、「騙された!」的な発想に陥りやすいわけなのだろう
始まりは恐らく80年代の第二次アイドル声優時代から始まっているのでしょう。それこそアイドル声優というよりも
アイドル的な立ち位置であった声優がそうであり櫻井智を筆頭に現在のアイドル声優ですら若干引いてしまいようなことをさせられていました。おそらく
処女性に対する拒否反応は今よりも酷いと個人的には思っています。
90年代に入ると『声優グランプリ』が発売されたりバブル期に突入。アイドル声優がジャンルとして定着し、とうとう水樹奈々が紅白に出場するまでになった
私が度々言っていますが、この時代の声優が第三次アイドル声優です。第二次アイドル声優のアイドル性を若干薄めて表舞台というか、声優ファンへと一歩踏み込んだ声優達。彼女らはルックスとエンターテイナー性が求められ、アニメ声優だけでないものが市場に求められてきました。基本的には76年黄金期に生まれた女性声優が中核を担っていたのでした。(
過去記事参照)
いや、もちろんボクも声優の音楽活動は大好きで、大槻ケンヂ、鈴木慶一、小西康陽、平沢進、戸川純といった曲者たちに楽曲をオファーしたり、カステラをカヴァーしたりと趣味丸出しだった宮村優子や、菅野よう子とのコラボレーションで音楽マニア誌でも高く評価された坂本真綾、原田知世ばりに無謀にもスウェーデンのタンバリンスタジオでレコーディングを敢行した飯塚雅弓の例を挙げるまでもなく、音楽的に面白いことをやっている声優はいくらでもいる。
吉田豪氏と対談するにはどうすればよいのでしょうか?飯塚雅弓を出してくることにその本気度が伺えます。第三次アイドル声優を語る上で、
飯塚雅弓、水野愛日、山本麻里安、水樹奈々と言った
パイオニア四天王は外すことは出来ません。4人が4人ともパイオニアLDCというスタートを切ったにも関わらず、ゴールしてみれば今のような結果になっている。第三次アイドル声優という縮図がこのパイオニア四天王には詰まっているのです。
「言うまでもなくルックスのレベルも過去最高レベルになってきているというか、もはや可愛くなかったら声優にはなれないんじゃないかって気がするぐらいだし、「実力派声優」とか呼ばれたらブスってことなんだろうなって思うほどだ
そして現在は第四次アイドル声優の時代に入っています。アニメ声優、ラジオパーソナリティ、音楽活動の三本柱を軸にして雑誌のグラビア、TV出演、写真集とまさに何でもござれという状態になっています。このアイドル声優の波がどこまで続くのか、このままアイドルとしての質を高めつつ押し切るのか、今一度声優という濃度を高めていくのか、まだまだアイドル声優という市場は開かれたばかりなのかもしれません。
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ごめんなさい、内容紹介というよりもいつもの声優テキストになってしまいました。
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声オタの大半は等身大ポップなんて所詮紙だと知りつつ全力ではしゃぎ、ドル声優もわかってそれに付き合う。
わりと平和な均衡が成り立ってたと思うんですが、吉田氏の記事に限らずどうも声オタは劣勢のよう。
ネットで非モテ文化が廃れても底辺の声優界は閉じられた男子校のままだと信じてたんだけどな。
ネタにマジレスばかりじゃ世知辛いです。